淡路ワンニャンクラブでは、ミルクっ子のお世話ができる人が限られています。
ご相談いただいても引き取ることが出来ない場合が多いので
保護された方、どうか小さな命を助けてあげて下さい。
過去の経験から、育て方を記載していますので参考にしていただければ幸いです。
生後1~7日くらいまでは2~3時間おき、生後1~3週くらいまでは3~6時間おきの授乳と排尿が必要です。
低体温、元気がない、鳴いていない場合は低血糖になっているかもしれません。すぐに動物病院へ連れて行って下さい。
すぐに病院へ連れて行けない時は、応急処置として使い捨てカイロをタオルに巻いて保温したり、温かい手で包んだりして、体温を下げないよう維持します。砂糖水を少しずつ口に入れてみましょう。
生後1週間~10日で臍の尾が取れてきます。生後10日くらいから目が開き始めます。目ヤニ、クシャミなどがなく、ミルクが飲めて順調に体重が増えていれば、ひとまず安心です。
<必要なもの>
猫用ミルク、猫用哺乳器、温度計(ミルクの温度を計る)、キッチンスケール(体重を量る)、ティッシュ、ウェットティッシュ、保温ポット(ミルクを保温するのにあると便利)、メモ用紙、保温用の布団、飼育用のキャリーか段ボール ※生後3~4週間を過ぎたら離乳食に切り替えていきます
排泄・排尿
生後3週間くらいまでは自力で排尿排便をすることができません。本来は母猫が舐めて排泄を促しますので、その代わりをしてあげなければなりません。
ミルクを与える前に、やわらかいティッシュかアルコールの含まれていないウェットティッシュでお尻を刺激します。
ミルク
必ず猫用を購入して下さい。お湯で溶かすタイプのミルクがお勧めです。
お湯を沸かし、約50℃くらいに冷ましたお湯でミルクを溶き、さらに35~40℃くらいに冷ましたものを飲ませます。(分量についてはミルク缶の説明書を必ずお読みください)
冷めてきたら飲みが悪くなるので、湯煎しながら温度をキープして下さい。
哺乳器
哺乳器についている乳首の先に小さく切り込みをいれて下さい。購入したてのものは穴が小さすぎてミルクが出てきません。大きすぎても出すぎて誤嚥の原因となります。
記録
ミルクを飲む前、飲んだ後のミルクの重さ計り、ミルクが飲めているかを確認します。
毎日決まった時間に体重を量り記録します。体重が増えない、減っている場合はミルクが飲めていないかもしれません。心配な場合は早めに獣医さんに相談して下さい。
【例:ワンラックゴールデンキャットミルクと森永の哺乳器使用の場合】
50℃のお湯でミルクを溶き、35~40℃まで冷ましたミルクを飲ませます。
最初は首を振ってなかなか吸い付きませんが、根気よく続けると自分から吸い付いて飲み始めます。
必ず子猫が母猫のミルクを飲む体勢で飲ませて下さい。上を向けて飲ませると肺にミルクが入り誤飲の原因となります。
※YouTube動画などで飲ませ方、排泄のさせ方を探してみて下さい
哺乳器メモリ1(10ml):ミルクスプーン1杯(2g)
先にお湯を入れてから規定量のミルクを入れ、よく振って溶かします
生後1~5日 標準体重130g 1回のミルクの量 お湯10ml+ミルク2g 1日6~8回
生後6~10日 標準体重180g 1回のミルクの量 お湯15ml+ミルク3g 1日5~6回
生後11~15日 標準体重230g 1回のミルクの量 お湯20ml+ミルク4g 1日4~5回
生後16~20日 標準体重280g 1回のミルクの量 お湯25ml+ミルク5g 1日4~5回
生後21~25日 標準体重330g 1回のミルクの量 お湯30ml+ミルク6g 1日4~5回
生後26~30日 標準体重390g 1回のミルクの量 お湯40ml+ミルク8g 1日3~4回
上記はあくまでも標準です。欲しがる場合は欲しがるだけ量を増やしてあげて下さい
※先住猫がいる場合は、必ず隔離してお世話して下さい。お世話の前後はよく手を洗いましょう。
嘔吐、下痢などの症状がある場合は、伝染性の病気などの可能性もありますので、動物病院を受診する場合は事前に連絡してから受診して下さい。